五曲入りというヴォリュームでリリースされたCRYAMY 2nd single。

コロナ禍の真っ只中に制作され、ライブ活動のままならない中で作曲された曲が並んだ。

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これまでのCRYAMYのストレートな部分をあえて封じたコンセプトで制作された今作は、

「まほろば」をのちのアルバムのリード曲としておきながらも、全体としては重苦しいムードでまとめている。

冒頭の長編曲「HAVEN」の弾き語りバージョンに始まり、

当時加速していたSNSの誹謗中傷で亡くなってしまった女性に捧げられた「N.H.K」、

淡々と閉塞していく生活を浮遊するアレンジで描く「くらし」、

​宅録にて旧知の友人すすきたくまによるディレクションで録音された「死体 fear.SuU」と、

どの楽曲も音像・プレイ共に肉体性を排した無機質で淡々としたものが並んでいる。

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歌詞性もより解像度を増していき、それにより一歩間違えば身も蓋もない言い回しが増加している。

人間同士の没交渉やそれ故の孤独に振り回される弱さ、世間への拒絶感を強めていく一方で、

のちの楽曲でたどり着く人間への愛情を信じようともがく姿がありありと描かれている。

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このシングルの発売後、大きな制限を設けた形とはなるものの、CRYAMYはツアー活動を再開。

一度は中止となったO-WESTでのワンマンライブまで、年明けまでツアーに明け暮れることとなる。