正規メンバーが集結後、はじめて録音されたEP。

当時ライブで頻繁に演奏されていた楽曲を中心に、全五曲を収録している。

一度は本格的なレコーディングスタジオで収録されるも、メンバーがその出来栄えに難色を示したため、

最終的にはデモ音源と同じく、慣れ親しんだ池袋のライブハウス跡地にて全パート録音がやり直されたそうだ。

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現在に至るまでのCRYAMYの特徴となる「絶叫ボーカル」「潰れたファズサウンド」「重いリズム」といった音的要素が

既に今作で炸裂しており、演奏は拙いものの、この頃から一貫した彼らのプレイの特徴がパッケージングされている。

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歌詞世界に関してはキャリア序盤ということもあり、後に完成されるものよりもより勢い任せでヤケクソ気味。

しかし、目の前の物事を強く断言する口調や取り繕うことのない剥き出しの言葉をあえて選んで吐き捨てる姿勢は

この時期から一貫してブレておらず、詞作の美学はこの時点で強く持ち合わせていたことが窺える。

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今作は発売後、一定の反響を呼び、ライブのオファーも増加。活動の幅を全国に広げることになる。

程なくして時速36kmのツアーサポートに抜擢され、さらにウェブメディア「BASEMENT-TIMES」に取り上げられるなど、​

まだキャリア序盤の無名であった頃から、CRYAMYと同世代の仲間たちの支持やフックアップを強く集めた。

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同時に、彼らのライブハウスでの過剰なパフォーマンスは良くも悪くも話題を呼び、

現場で局地的で熱狂的なファンを少しずつ獲得することで彼らの活動は熱を帯びていくこととなった。

最終的に今作は幾度かの増刷を経て、手売りと通販で1000枚以上を売り上げた。

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こうして、「#2」が巻き起こした小さな熱狂はやがて少しずつ彼らの行く末を変えていくことになる。

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​​（廃盤）