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「NINE POINT EIGHT」設立後、初の作品となったCRYAMY 1st single。
自主制作時代のリリースから「ディスタンス」を再録しリードトラックに据えた記念すべき一枚。
今作より本格的なレコーディングスタジオを利用した録音にシフト、
ボーカルレコーディング・ミキシング・マスタリングのみ、同じく池袋のライブハウス跡地で継続という、
現在におけるCRYAMYの基本的な制作体制の基盤が出来上がる。
録音環境のステップアップがあり、これまでの歪みやデッドな環境を特徴としていたローファイサウンドから一転して
クリアで力強い、より生々しいリアリティを伴ったサウンドに転換した。
この頃より環境の充実から録音は一発録り主体に変わり、以前の作品と比べてよりライブ感の増した仕上がりとなっていく。
今作はCRYAMYの歴史の中でもストレートでシンプルなロックナンバーで固められており、
そのサウンドも虚飾のない無骨なギターロックで首尾一貫されている。
「離別」をテーマとした楽曲が並ぶ中、相反して力強いサウンドはこの先の過酷な未来に足を進める彼らの背中を強く押すようであり、
レーベル設立一発目のCDである、という使命を背負った今作を彼らが高い熱量で録音したことが伝わってくる。
この時期、ライブ活動がままならない彼らはひたすら制作に打ち込むこととなり、このリリースから数ヶ月後、
予定されていなかったセカンドシングルが今作の勢いそのままにレコーディングされることとなった。
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